窓をシンプルに装飾してくれるロールスクリーンは、カーテンやブラインドに続き高い需要がある商品です。
ロールスクリーンは窓だけでなく、様々な活用方法があることご存知でしょうか。
ロールスクリーンは窓以外に「お部屋の間仕切り」「収納の目隠し」などの活用方法があります。他にも様々なシーンで役立てることができる汎用性の高いアイテムなんです。
長らく生活をしていると、お部屋の使い方にも変化が生じてくるのではないでしょうか。
そんな時にロールスクリーンが役に立つかもしれません。
子供が大きくなったので大部屋を2つに分けたい、リビングのスペースを部分的に独立させたいなど、生活スタイルの変化によってお部屋の使い方にも新たな要望が生まれます。
他にも下記のような例があります。
- ・スッキリしないクローゼットに目隠しが欲しい。
- ・テレワークなどで、個室スペースが必要になった。
- ・急な来客の時、片付いていないダイニングやキッチンを隠したい。
場合によってはリフォームも頭をよぎりますが、その前にロールスクリーンの活用をご検討されてはいかがでしょう。
本記事ではロールスクリーンの主な用途を含め、その活用方法と窓以外で使う場合の注意点を解説します。
■ロールスクリーンの主な用途
タチカワ ラルクシールド RS-8021〜8022 リンド
汎用性が高く、本来の使い方とは違う活用方法もあるロールスクリーンですが、その特徴はシンプルなデザインなのでインテリアをスッキリと見せるという点にあります。
ロールスクリーンはリビングの大窓や、寝室、子供部屋など様々な窓に合わせる事ができるアイテムです。
まずはロールスクリーンの主な用途を簡単にご紹介します。
◇リビングや寝室
リビングには庭へ出入りする窓や採光を確保する窓など、それぞれ用途とサイズが違った窓が複数あります。
ロールスクリーンは、オーダーサイズでそれぞれの窓に合わせることができ、生地のデザインを同様にすることでリビングに統一感を生むことが可能です。
また、寝室の窓は「遮光機能」が付いたロールスクリーンが選ばれやすく、眩しい朝日で目覚めてしまうことを防いでくれます。
取付け方は「正面付け」がおすすめで、「天井付け」よりも光漏れが少なく遮光性はアップします。
◇小窓が多い場所に
小さい窓や細長い窓に不向きなカーテンと比べ、ロールスクリーンは上部のメカが生地を巻き上げて収納するのでコンパクトに納まります。
その納まりやすさから、小窓や細長い窓にも相性は抜群です。
注意したいのが「操作方法」で、手が届く位置にある場合は、プルコード式がおすすめですが、高い位置にある場合や身の丈以上の高さがある窓の場合はチェーン式が良いでしょう。
◇吹き抜け窓にもおすすめ
吹き抜けなど、手の届かない場所に窓がある場合、日差しが差し込んで眩しかったり、日光の熱でお部屋が暑くなってしまいます。
チェーンを長めにすることもできるので、直接手が届きにくい場所でも開閉が可能なロールスクリーンは、吹き抜け窓にもおすすめです。
■いろいろあるロールスクリーンの活用方法
冒頭でもお伝えしましたが、ロールスクリーンの活用方法は幅広く、代表的な例が「間仕切り」や「目隠し」になります。
お部屋を分割して使ったり、収納スペースを見せたくない場合に目隠しをするなどの活用がされています。
他にも、いろいろな活用方法があるので、参考にしてみてください。
◇間仕切り
窓以外の用途で、セオリーと思われるのが間仕切りとして活用するパターンです。
家の中を開放的な間取りにしてしまった場合や、追加で敷居が欲しい時にロールスクリーンは適しています。
取り付けるだけで間仕切りできるので、大掛かりな工事が必要ありません。
□間仕切りで使われている例
- ・リビングとダイニングの間仕切り
- ・簡易的なワークスペース作り
- ・子供部屋を分けて使う など
【リビングとダイニングの間仕切り】
広いリビングとダイニングを間仕切ることで、エアコンでの室温調整も効率よくできます。
他にもダイニングが片付いていない場合や、収納スペースを見せたくない時の目隠しとしても活用することが可能です。
【簡易的なワークスペース作り】
在宅ワークやWeb会議など仕事スペースを確保したい時も、必要に応じてサッと下げて使えます。また、テレワークの際は背景としても使うことができます。
【子供部屋を分けて使う】
子供たちの間で別々に部屋が欲しくなった場合、ロールスクリーンで間仕切って個々のスペースを確保できます。
また、いつでも巻き取って収納できるので、すぐに元通りにできるのもメリットではないでしょうか。
◇キッチンの目隠し
※写真はイメージです
普段は家族と会話をしながら楽しく料理ができるキッチンですが、片付いていないことも珍しくはありません。
今日は家庭訪問だったという場合や、急な来客などでキッチンを見せたくない時、サッと下げて隠すことができます。
キッチンは水気も多く、汚れも付きやすい場所なので、はっ水機能や防カビ機能が付いた生地がおすすめです。
◇ホームシアター/プロジェクター用
※写真はイメージです
ホームシアターやプロジェクターは機材だけでも何万円もしてしまいます。
その上、スクリーンは何十万円と高額なものもあるので、予算的に厳しくなりがちです。
そこで、ロールスクリーンをシアター用のスクリーンとして代用する方法があります。
専用のスクリーンでなくても、「平らな壁面」「広くて白い面積」があれば投影可能なので、生地の表面の凹凸が少ない白のロールスクリーンがおすすめです。
10万円を超えてしまうような専用のスクリーンに比べ、ロールスクリーンのコストパフォーマンスは十分といえるでしょう。
◇階段の敷居(冷気遮断)
階段との敷居にロールスクリーンを活用することで、冷気を遮断し、リビングの暖気を逃しません。
子育て世代に人気のリビング階段などは、室内を広く見せたり、子供たちとのコミュニケーションが取りやすいなど、メリットを多く持っています。
しかし、冬になると2階から冷気が降りてきてリビングの温度を下げてしまいます。
加えて、リビングの暖房も2階へ逃してしまうので省エネでいうと非効率的になっています。
ロールスクリーンで冷気を遮断、暖房の確保をすることで、冬の省エネ対策に大きく貢献します。
◇畳スペースや押入れのふすま代わり
建売住宅で、リビングに2畳〜3畳の和室や畳スペースがあるという間取りをよく見かけます。
和室スペースはリビングの延長上にある場合が多く、仕切りはありませんが、ロールスクリーンを取り付けることで個室にすることができます。
子供のお昼寝用の部屋、来客が泊まる際の寝室になど、和室としての用途がぐっと広がります。
また、押し入れのふすま代わりにも活用することができます。
ふすまが引き戸タイプの押入れなら、半分の面積しか開くことができませんが、ロールスクリーンは上下開閉なので、ふすまを取り外した状態と同じになり横幅が広く使えます。
◇勝手口の西日対策
勝手口は温度の変化が大きい場所で、主な理由としては「西日」が挙げられています。
特にガラス面の多い勝手口は西日の遮断はできず、日射熱を通しまうことで、西日の際に勝手口付近の温度が上昇してしまいます。
出入りの多い勝手口の西日対策には遮光機能付きのロールスクリーンがおすすめです。
さっと上げ下ろしのできるプルコードにしておけば、チェーンのように操作部が垂れ下がることもなく邪魔になりません。
■窓以外でロールスクリーンを使う場合の注意点
多目的な使い方ができるロールスクリーンですが、取り付ける前にいくつかの注意点があります。
一番気を付けなければならないのが「取付方法」と「操作方法」です。
この2点を間違えると、ロールスクリーンを取付けることができなかったり、操作がしにくいなどの問題が出てしまいます。
他の注意点も合わせると以下になります。
解説もしていますので、必ずチェックしておきましょう。
【チェックすべき注意点】
- ・取付方法による採寸の違い
- ・操作方法の確認
- ・部屋の雰囲気に合った色や柄を選択
- ・設置箇所に合った機能性を選ぶ
- ・サイズや透け感は気にならないか
◇取付方法による採寸の違い
採寸前に取付方法を必ず決めましょう。「正面付け」と「天井付け」があり、それぞれ採寸方法が違います。
正面付けは壁の側面に取付けるので、大きめのサイズにして窓を覆うこともできます。
(設置箇所によってはできない場合もあります)
比べて、天井付けの場合は窓枠にはめ込む形になります。
間仕切りとして取り付ける場合も、天井から下げて使う場合は「天井付け」になり、扉を覆うようにしたい場合は「正面付け」となります。
一度、「用途」「取り付ける場所」「取付方法」が合っているかチェックしましょう。
●正面付けの場合
ロールスクリーンを窓枠の「外側」や「壁面」に取付ける場合は「正面付け」になります。
窓枠よりも大きいサイズ指定が可能です。
●天井付けの場合
ロールスクリーンを窓枠の内側に取り付ける場合は「正面付け」になります。
製品の幅と高さ共に窓枠の「内側」より1cm程度差し引いたサイズになります。
※詳しくは「ロールスクリーンの採寸方法」をご参照ください。
ロールスクリーンの採寸方法
◇操作方法も選択を間違えないように注意
ロールスクリーンの操作方法には「プルコード式(スプリング式)」「チェーン式」「ワンタッチチェーン式(ワンチェーン式)」と3種類あります。
□ プルコード式
コードを引くと自動でスクリーンが上昇するタイプです。チェーン式と比べてスマートでスッキリした見た目です。
□ チェーン式
最もベーシックな操作方法で、側部にある「ボールチェーン」で操作します。 手前を引くと下がり、奥を引くと上がります。
□ ワンタッチチェーン式
チェーン式とコード式の特徴を兼ねた操作方法です。チェーンを少し引っ張ると自動で巻き上がります。
プルコード式は、手軽に昇降ができるので便利ですが、天井が高い場所には不向きです。
チェーン式、ワンタッチチェーン式は高い場所でも操作で操作が可能ですが、常にチェーンが垂れ下がっている状態になります。
間仕切りをする場所によっては邪魔になる場合もあるので、設置する場所と操作方法の確認もしてみましょう。
◇部屋の雰囲気に合った色や柄を選択
ロールスクリーンで間仕切りや目隠しをした場合、生地の色や柄のチョイスでお部屋の雰囲気も大きく変わります。
生地の種類はカーテンと比較すると、多くはありませんが選択できる色や柄は豊富にあります。
自分の気に入ったものを購入するのも大切ですが、本当にお部屋に合った色や柄なのか見直してみましょう。
◇設置場所に合った機能を選ぶ
防炎やウォッシャブルなどロールスクリーンには様々な機能があります。
設置する場所に合った機能を選ぶようにしましょう。
部屋を間仕切りした箇所から光も遮断したい場合は「遮光機能付き」がより快適になります。
脱衣所など湿気の多い場所ならカビが生えにくい「防カビ機能」など浴室向けの生地がおすすめです。
◇サイズや透け感は気にならないか
取り付ける場所に対して、サイズやデザインは合っているかの他に「透け感」もチェック。
実際に実物やサンプルで確認できればいいですが、通販の場合でサンプルもない場合は、お問い合わせで聞いてみるのも手です。
透け感が気になる場合は遮光機能付きがおすすめです。
■まとめ
ロールスクリーンは窓以外にも様々な活用方法があります。
特に間仕切りや目隠しの用途は、子供が成長したから部屋を分けたい、収納の目隠しがしたいなど、生活の変化で必要になる場合が多くあります。
しかし、取付方法や、操作方法、設置する場所など注意する点もありますので、購入をご検討の際は必ずチェックするようにしましょう。
お部屋の模様替えやプチリフォームをお考えの際は、ぜひロールスクリーンも検討材料の一つに加えてみてください。
松装のロールスクリーンをより知りたい方はこちらからどうぞ。