カーテンフックとカーテンレールの取り付け方を徹底解説!
カーテンは太陽の日差しを調整するだけでなく、外からの視線を遮るためにも役立つものです。
しかし、いざカーテンを選ぶとなったとき、「カーテンレールやフックの違いや取り付け方がわからない」「自宅に合うカーテンレールやフックがわからない」などで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
通信販売などで購入すると、サイズが合わないなど、失敗する可能性もあり、事前にカーテンフックやレールの種類やタイプを知っておくことが必要です。
そこで今回は、カーテンフックとカーテンレールの取り付け方を徹底解説します。ぜひカーテンを購入する際の参考にしてみてください。
■カーテンフックとカーテンレールの種類
最初に、カーテンを測る前に重要なカーテンレールとフックの種類について解説します。カーテンレールには種類とタイプがあります。必要な機能にあったものを選びましょう。
◇カーテンフックの種類
カーテンフックには「Aフック」と「Bフック」と呼ばれる、2種類のフックがあります。両者の違いは「カーテンレールが見える仕様かどうか」です。Aフックはレールが「見える」仕様になっており、Bフックはレールが「見えない」仕様になっています。
近年ではフックの位置を自分で調整可能な「アジャスターフック」が主流になっています。経年変化でカーテンが縮んで短くなることなどが、一般的にアジャスター機能が付いているカーテンフックが採用される理由です。
ちなみに、アジャスターで調整できる長さは、Aフックの場合では1cm、Bフックでは4cmで設定されています。
◇カーテンレールのタイプや種類
カーテンレールのタイプには、布を1枚吊るす「シングルカーテンレール」とレースとカーテンをセットで2枚吊るす「ダブルカーテンレール」の2種類があります。
また、カーテンレールの種類も「機能レール」と「装飾レール」の2種類に分かれています。
・機能レール
機能レールは、スムーズにカーテンの開閉ができることに特化したレールです。アルミやステンレスなどの軽量で頑丈な素材が使用されているのが特徴で、代表的なものは「伸縮レール」「カーブレール」「突っ張りレール」などがあります。
・装飾レール
装飾レールはデザイン性を重視したカーテンレールです。木製や樹脂などさまざまな素材が用いられています。代表的なものは「木製レール」「アイアンレール」「ポールタイプのレール」などがあります。
■カーテンレールの取り付け方
ここからはカーテンレールの取り付け方を説明します。
◇1.取り付けに必要な道具を用意する
カーテンレールを取り付ける場合は、以下の道具を準備しましょう。
・電動ドライバーやキリ
カーテンレールを取り付ける壁に穴を空けるために使用します。木が割れるのを防ぐため、カーテンレールを固定する部品となるブラケットを窓枠に直接取り付ける場合は事前にキリなどで下穴を空けておくとよいでしょう。
・メジャー
メジャーもさまざまな種類がありますが、特にスチール製のメジャーはまっすぐに測りやすいのでおすすめです。メジャーの長さも3〜5m程度の長さがあれば安心でしょう。
・脚立
カーテンレールの取り付けは高い位置での作業になります。脚立があると安全に作業することができるので、用意するとよいでしょう。
・鉛筆
ビスを打つ際のマーキング用に鉛筆は重宝します。鉛筆の代わりとして、千枚通しなどでも問題ありません。
また、カーテンを取り付ける際はキリや電動ドライバーを使用するので誤ってケガをしてしまわないよう、安全に注意して作業を開始してください。
◇2.ビスを打つ場所の確認
道具が揃ったら、カーテンレールが取り付けられるかどうか下地の確認を行ないましょう。石膏ボードは下地ではなく、下地は石膏ボードに隠されている壁の内側にあります。そのため下地は室内から見えないので「下地探し」という道具が存在します。
下地探しを使い正しい場所にビスを打たないと強度が足りず、カーテンレールが落下することもありえます。必ずビスを打つ場所の素材を確認してください。
なお、最近は珪藻土が壁に使われることも増えており、その珪藻土も石膏ボードに塗られたりしますが、一般住宅では圧倒的に石膏ボードの壁が多いです。
◇3.ブラケットを取り付ける
下地の確認ができたら、ブラケットを取り付ける位置に目印を付けます。鉛筆など、消しやすく壁を傷つけないもので印をしておいてください。目印を付け終わったらキリで下穴を空け、ビスでしっかりと固定させます。ブラケットは等間隔で固定するとカーテンレールが安定します。
◇4.カーテンレールを取り付ける
最後に、ランナーと呼ばれるカーテンフックを通すための部品をカーテンレールに取り付けます。ここでポイントなのは、カーテンレールの端に固定ランナーがくるようにすることです。そこまで完了したら、カーテンレールをブラケットに取り付けましょう。
レールの取り付け方は、一般的に「上に乗せるだけのタイプ」と「はめ込み式タイプ」の2種類が主流となっています。
■カーテンフックの付け方
カーテンレールを付けたあとは、フックの取り付け作業に移りましょう。一般的なカーテンフックであれば、以下で紹介する方法で設置できます。
◇1.カーテンにカーテンフックを取り付ける
まずは、フックをカーテンに取り付けます。設置場所は、生地が筒状になっている箇所にフックを差し込むだけです。筒状になっている生地の場所以外にカーテンフックを通すと、フックが外れる場合があるので注意しましょう。
◇2.カーテンレールにカーテンフックを取り付ける
次に、カーテンレールにフックを取り付けていきます。基本的には端からフックを付けていくのがおすすめです。ただし、両開きのカーテンレールの場合は中央のランナーから順番に設置するとスムーズに取り付け作業が行なえます。
◇3.端の固定ランナーに取り付けて完了!
2からの流れでそのまま進めていき、最後にカーテンの端にある固定ランナーにフックを取り付ければ完了です。その際にいくつかランナーが余りますが、予備として残しておきましょう。
◇カーテンフックを取り付ける際のポイント
最後に、カーテンフックを取り付ける際のポイントを紹介します。
・余ったランナーを端に寄せておく
カーテンフックにかけるランナーは、ほとんどの場合多めに用意されています。両端の固定ランナー側に、余りのランナーを寄せておくと邪魔にならず、カーテンを開閉するたびに余りのランナーが動かないため、うるさくなりません。
・アジャスターが付いているカーテンフックは、生地に取り付ける前に揃えておく
アジャスターフックの位置は、実際に生地に取り付ける前に確認しないと丈が合わなくなります。事前に位置を揃えてから取り付け作業を行ないましょう。
■まとめ
今回は、カーテンフックとカーテンレールの取り付け方を徹底解説しました。事前にフックやレールの特徴を把握すれば、正しく取り付けを行なえるでしょう。
また、カーテンレールやフックの取り付け方は簡単なものから難しいものまであります。特にカーテンレールの設置に関しては、1人で作業することが難しいので複数人で設置することをおすすめします。
ぜひ今回の記事を参考に、カーテンレールやフックの取り付けに挑戦してみてください。
松装のカーテンレールをより知りたい方はこちらからどうぞ。