ロールスクリーンには防炎や遮熱、抗菌などの機能があるのをご存知ですか?
ロールスクリーンの生地を選ぶ際、ロールスクリーンがもつ機能を考慮することも大切なポイントになります。
直射日光が当たって暑い、朝の日差しが眩しい、浴室やキッチンで使うと汚れやすいなど生活スタイルによって要望は様々なのではないでしょうか。
機能は後で追加することはできません。そのため、ロールスクリーンにはどんな機能があって、どの機能が必要なのかを購入前に知っておく必要があります。
本記事では、ロールスクリーンにはどのような機能があるかを解説しているほか、生活スタイルに合わせたおすすめの機能もご紹介しています。
ロールスクリーンをご検討の際には、ぜひ参考にしてみてください。
■ロールスクリーンは商品によって様々な機能がある
タチカワ ラルクシールド RS-8241〜8250 ジョルノ
ロールスクリーンについている機能は商品によって違いがあります。
自分の生活スタイルに合ったロールスクリーンの機能を見つけるためにどのような機能があるかをご紹介します。
◇防炎機能
火災予防の手段の一つとして、すぐには燃え上がらない加工が施されています。
キッチンコンロの近くや暖房器具の近くにロールスクリーンがある場合は防炎機能がついているものがおすすめです。
また、高層マンションにお住まいの場合は消防法により防災品にしなければなりません。
その場合、防炎ラベルが必要となります。
防炎ラベルは後で付けることが不可能なので、必要な場合は必ず注文時に依頼しましょう。
※高層マンションとは建物の高さが31メートルを超えるものをいいます。
※その他、病院、診療所、助産所、老人福祉施設などの公共的建造物でも防炎物品の使用が義務付けられています。
◇遮熱機能
日差しを反射し熱の侵入を遮る機能です。
建物へ入る熱の侵入ルートは窓などの開口部が7割にも及ぶので、室内の熱中症対策にも適しているのではないでしょうか。
遮熱の場合は、ある程度採光を確保しながら温度上昇を抑えることができるので、明るい空間のまま快適に過ごせます。
※遮光と遮熱の違い
その名の通り遮光は「光」遮熱は「熱」を遮ります。
遮光機能は光を遮ることで、部屋の温度上昇を抑えることができますが、より温度上昇を抑えるなら遮熱機能が適しています。
◇遮光機能
日中も光を入れたくない場合やプライバシーの確保にも遮光機能は活躍します。
遮光には等級があり、1級・2級・3級の3種類になり、1級>2級>3級のように数字が小さいほど、遮光率が高くなります。
取付方法は光漏れが少ない「正面付け」がおすすめです。
遮光等級一覧
等級 |
1級 |
2級 |
3級 |
遮光率 |
99.99%以上 |
99.80%以上 |
99.40%以上 |
照度の状態 |
人の表情が判別できない レベル |
人の表情が確認できる レベル |
人の表情が確認できるが 何か作業をするには暗いレベル |
また、遮光等級1級は更に細分化されている商品もあり、「1級A++」「1級A+」「1級A」「1級B」「1級C」という形で分かれています。
◇撥水・ウォッシャブル機能
撥水機能がついているロールスクリーンは水汚れが付きにくく、一度付いた汚れも落ちやすい加工がされているので、お手入れが簡単というメリットがあります。
また、ウォッシャブル機能付きのロールスクリーンは生地を取り外し、洗濯機で丸洗いすることができます。
◇UVカット機能
紫外線を効果的にカットしたい場合は、UVカット機能が付いた商品もあります。窓辺に降り注ぐ紫外線をシャットアウトできます。
夏によくUV対策の商品が出ますがピークが5月〜7月というだけで、紫外線は年中窓から入ってくるので窓が多いお部屋への紫外線対策に効果的です。
◇抗菌・制菌機能
住宅をはじめ不特定多数が出入りするオフィスや教育施設、医療機関や介護施設にも使われる事が多く、清潔を保ちたい場所で活躍します。
また、認証基準を満たした商品に許諾されるSEKマークがあります。
制菌加工の場合、「SEK制菌加工(特定用途)」「SEK制菌加工(一般用途)」の2種類があります。
◇抗カビ機能
浴室など湿気の多い場所ではどうしてもカビは発生してしまいます。
手入れがしやすい生地であっても、一度カビが生えてしまうと生地の目地の中にカビが根を張ってしまい取れにくくなってしまいます。
カビの発生を抑える「防カビ機能」に加え撥水とウォッシャブルが付いている商品だと、もしカビが発生した場合でも生地を洗えるのでお手入れも楽です。
◇防汚機能
生地表面に特殊な加工が施されている事によって汚れが染み込みにくい仕様になっています。
付着した汚れも落ちやすいので、油汚れが付きやすいキッチンなどの場所に適しています。
■ライフスタイルで選ぶロールスクリーンの機能
ロールスクリーンには商品によって様々な機能があることがわかりました。
それでは、自分のライフスタイルにどのようなロールスクリーンの機能が合っているのでしょうか。
ここではライフスタイルに役立つロールスクリーンの機能をご紹介します。
◇寝室の日差しや西日対策には遮光機能
朝になると寝室の窓から強い日差しが入ってきて眩しかったり、夕方の時間帯は西日が入ってくるなどの対策には遮光機能がおすすめです。
夜はお部屋を真っ暗にしないと眠れない場合や夜勤明けで日中に眠ることがあるという場合は遮光等級の高いロールスクリーンが適しています。
西日対策としては暑い夏より1.5倍眩しい時間が長い、秋や冬に効果を発揮します。
取付け方は隙間ができる天井付けより、窓を覆える「正面付け」がいいでしょう。
※天井付けの場合、オプション部品で隙間をカバーできる商品もあります。
◇リビングなどにある大型の窓には必ずUVカットを
光を取り入れる量の多い大型の窓は紫外線も大量に入ります。
部屋の中だから大丈夫と思っていたら日焼けをしてしまうこともあるので、UVカットで対策をしておきたいところです。
また、紫外線は床や家具の傷みの原因にもなるので、UVカットは室内の劣化防止にも役立ちます。
◇浴室にはウォッシャブル・抗菌や抗カビ
お風呂の窓辺にロールスクリーンを付けることでプライバシーの保護になりますが、メンテナンスが気になるところではないでしょうか。
湿気が多い場所にはカビの発生がつきものです。浴室の気になるカビ対策には防カビ機能で対応しましょう。
抗菌機能やウォッシャブル機能など、重ねて対策をしておくとより長くお使いいただけます。
◇家庭のキッチンや飲食店など油分の多い場所は撥水や防汚機能
キッチンやダイニングなど油のハネが気になる場所は撥水や防汚機能がついているロールスクリーンがおすすめです。
特に清潔感を大切にしている飲食店などは間仕切りとして使う場合も少なくありません。
その場合、人の手が触れることが多々あるので上記で紹介したウォッシャブル機能が付いているとお手入れが簡単です。
■ロールスクリーンのおすすめ機能とメリット
生活スタイルによって活躍する機能が違うロールスクリーンですが、その中でもおすすめできる機能を絞りました。
また、ロールスクリーンも万全ではないため、購入前に注意しておく点も解説しています。
◇遮熱で夏の室内を快適に!
遮熱機能が付いているロールスクリーンは、窓からの日射熱をカットしてくれるので、快適に夏を過ごすことができます。
遮熱効果でお部屋の温度上昇も抑えられ、エアコンの効きもよくなり、省エネ効果が期待ができます。
日差しが眩しいリビングや大部屋で検討されてみてはいかがでしょう。
注意!遮熱が活躍できるのは夏場のみ
太陽光を取り入れても太陽熱は撥ね返すため、冬の部屋を暖める機能はありません。
断熱とは違い外からの冷気は通してしまうというデメリットがあります。そのため、冬の断熱対策には向いていません。
◇ウォッシャブル機能でいつまでも清潔に
カーテン同様、年数の経過で汚れは蓄積します。そういった場合は、家庭の洗濯機でも洗えるウォッシャブル機能が付いているロールスクリーンになります。
ウォッシャブル機能付きの商品は汚れても洗えるので使用頻度が多い場所に向いています。
注意!ウォッシャブルは洗うときの取り外しが手間
生地部分と可動するメカ部分を外したり戻したりする作業があるので、少し手間に感じることがあるかもしれません。
また、汚れやすい場所なら汚れが目立つ明るいカラーは避けるなど注意が必要です。
◇抗菌や制菌にも注目
浴室でも活躍する抗菌・制菌機能ですが、医療施設などのクリニックや教育施設、飲食店など幅広い場所で使われています。
湿度が高い場所はカビの発生もありますが、同時に菌の繁殖も気になります。
特に人の出入りが多い施設などには、抗菌機能付きのロールスクリーンが適しています。
注意!抗菌や制菌にも種類がある
抗菌や制菌の加工がしてあっても、すべてに対応しているわけではありません。
例を上げると、SEKマークには「特定用途」と「一般用途」の2種類あります。
購入する場合はどちらのマークが付いているか確認するようにしましょう。
SEK制菌加工マークの種類
SEK制菌加工(特定用途)
医療機関・介護施設・
行政機関など
SEK制菌加工(一般用途)
一般家庭・公共施設・
幼稚園や保育園など
■まとめ
ロールスクリーンの機能は商品によっては複数ついているものもあります。
設置を予定している場所にロールスクリーンの機能が適しているか、一度確認してみてください。
ロールスクリーンの機能や使い方は豊富ですが、湿気が多い場所や汚れが付きやすい場所では定期的な洗濯や、汚れをマメに拭き取ったりと手間も出てきます。
予め機能のメリットとデメリットの両面を理解した上で、用途に最適なロールスクリーンをお買い求めください。
また、遮光や遮熱機能はサイズが足りないと効果を十分発揮できません。取り付ける場所のサイズをしっかりと確認し、お部屋に適したロールスクリーンを選んでみてください。
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