ウネ UN-6115・UN-6116

ウール繊維は外側の表皮細胞のウロコ状スケールが疎水性の性質を持ち、内側の皮質細胞部分のコルテックスが親水性の性質を持っています。ウールはその構造から「表面は水をはじくが、内部は湿気をたっぷり吸い取る」そんな不思議な性質を持っているのです。そのため、湿度を自然にコントロールし、日本特有のジメジメ感を解消します。

ウールの表面は、はっ水性の高いウロコ状のスケールで覆われています。このスケールの表面はエピキューティクルというごく薄い疎水性の膜で覆われており、これが水をはじく性質を持っています。そのため、ジュースなどをこぼしてもすぐに拭き取れば、ほとんどシミになりません。また繊維内部に含まれる適度な水分が静電気を抑え、ホコリもつきにくくなります。

ウールが燃えにくい秘密は、繊維の中に多くの窒素（約16%）や水分（約15%）を含んでいる事と、発火温度が高く、燃焼熱が低いためです。燃えても溶融せずに炭化するため、ひどいやけどや延焼の危険性も少なくなります。また、燃えても煙の発生が少なく、有毒ガスがほとんど出ないため安全です。

ウールは1本1本の繊維がクルクル縮れています。「クリンプ」と呼ばれるこの縮れのおかげで、ウールはより多くの空気を含むことができます。乾いた空気は断熱性のもっとも高い物質で、この空気の層が外気を遮断し、断熱材となるため、冬は暖かく夏は涼しいという相反する特性を持っています。

ウールにはホルムアルデヒドをはじめ、様々な有害化学物質を吸着、浄化する作用があります。しかもこの浄化作用は一時的なものではなく、30年にも及ぶ長期にわたって作用します。さらに、一度吸着した化学物質はウールとの化学結合により外部に放出しない特徴をもっています。